「世界らん展日本大賞2007」は2月24日(土)〜3月4日(日)を会期として、東京ドームで開催された。一般公開の前日23日(金)には16時15分から、オープニング・セレモニーと特別内覧会が行われた。
 オープニング・セレモニーはNHK目加田頼子アナの司会進行で、先ず、主催三団体(読売新聞、NHK、世界らん展組織委員会を代表して、読売新聞グループ渡辺恒雄会長の開会の挨拶。続いて高円宮久子妃殿下から「参加の各国大使館夫人に謝辞を述べられ、下村内閣官房副長官が安部首相の祝辞を代読された。 来賓並びに主催者側の紹介があり、世界らん展の賞構成の説明が行われた後、部門1個別審査部門から部門6寄せ植え審査部門までの最優秀賞が発表され、受賞者に東京藝術大学名誉教授西大由氏デザインのトロフィー、賞状、賞金が授与された。

表彰を受ける小泉氏と入賞花

 日本大賞には過去五人目、昨年に続いてアマチュアが受賞。小泉進氏で橋本NHK会長よりトロフィーと賞状が渡され、副賞として(株)ヤナセからベンツC180のゴールデンキーが贈られた。 各部門の最優秀賞の表彰を終えて、ファンファーレーが鳴り響き、福原、橋本、渡辺、島津貴子、カルロス・フィゲッティ、ヘンリー・オークリー、ピーター・ファーニス各氏によるテープカットが行われ、音楽に合わせて式場の背景をなしていた扉が開き、列席者が会場内に歩み入って特別内覧会となった。  

★ 個別審査部門
日本大賞: Den. goldschmidtianum‘Koizumi’ 小泉 進
 草丈1mのバルブが70本の大株、37本に4000輪の濃い赤花が着いた見事な作。氏は青森県十和田市在住で昨年に続き、東北のアマチュア出品花が受賞。

★ フレグランス審査部門
最優秀賞: Neof. falcate‘Kinrokaku’鷹見孝子

★ ディスプレー審査部門<オープンクラス>
最優秀賞:源流の森 日本洋蘭農業協同組合

★ ディスプレー審査部門<愛好家クラス>
最優秀賞: 心 武井日出雄
光のオーキッド・ファンタジー 特別賞
 第1位: 時空 日本東洋蘭協会
モダン・ディスプレイ賞
 第1位: 時空 日本東洋蘭協会

★ フラワーデザイン審査部門
最優秀賞: 静寂 松島勇次

★ 美術工芸審査部門
最優秀賞:(絵画)蘭の咲いた日 永野志津香

★ 寄せ植え審査部門
最優秀賞: 蘭の光 JEN中島花店 中島元

【蘭友会出品作品】
ディスプレー審査部門・愛好家クラス

<空中蘭園>
特別奨励賞
光のオーキッド・ファンタジー特別賞3位
 バックもフロアも白色をベースにして、銀色の花立てボックスに色彩別或いは属種別の花を飾り、トラスで組まれた柱や梁からステンレスワイヤーで吊り下げられた。

 特殊なライトを使って照明に工夫をして、花の色が鮮明に強調され、白いバックによく映えて光のファンタジー特別賞にも選ばれた。
 入賞花展示のシンボルタワーのまん前に、ひと際明るいモダンな展示で、よく見ると珍しい滅多に見られぬ貴重なランがある。マニアックな会員の持ち寄った花と手作りのディスプレー作品を多くの人から讃えられていた。
 
 
空中蘭園

 開会式や内覧会のあった23日(金)の前々日、前日(水)(木)は23時の退場時間ギリギリまでよくやりました。ディスプレーの設営作業、会員が平素家ではやったこともない作業内容を、また経師貼りや電気工事の専門家が会員にはいらっしゃる。それらの人達が一緒になってのボランテア作業だ。
 蘭友会には貴重な原種ランを大切に育てている方が多い。これらのランを惜しげもなくこの場に出品してくれる。大勢の観客に目を留めて頂き喜んでもらえれば、疲れも苦労も吹っ飛ぶでしょう。(K)
 
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