No.037
題名:ラン花の擬態を写す 3題 その1「飛翔」

蘭科植物は最も進化した植物だという。その進化の一端かどうか、ランの花には擬態と思われるものがよくある。その多くは花粉を運んでくれる虫に関係があるらしい。それはそれとして写真のモチーフとして面白いので、ついカメラを向けてしまう。  この種は小型のバルボフィラムである。花は冬にも夏にも咲く、不定期咲きなのだろうか。恐らく蜂かアブに似せたものだろうが、撮影にあたって逆光で腰の髭はきらきらと光らせたい。しかし顔面など花の前面を露に映し出すと、写真として面白くないし、嘘っぽくなる。栽培者としては矛盾する部分だ。

種名:Bulb. lasiochium
栽培 撮影:香川義熙



カメラ:Canon EOS Kiss-Digital
レンズ:Canon EF Macro-100
データ:F 5.6 AE +1/3 補正
自然光、反射光、バック紙使用

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