―山の自生ランとミャンマーの公的ラン栽培所を―
 
2006.5.27〜6.5の10日間、蘭友会メンバーを中心とする16名でミャンマーを訪れた。
殆どの人がミャンマーは初めてのようであった。正月の松坂屋銀座店での洋蘭展で、バンコック在住の田中先生の「ミャンマーの野生蘭」の写真展があり、この時の先生の話がきっかけとなり、先生がツアーを組んで下さった次第である。現地でも終始お世話になった。
ツアーの日程順に話を進めると、タイ航空バンコック経由でヤンゴン(ラングーン)に入る。
シュエゴォン・パヤーの夜景と昼景
ヤンゴンから翌日早朝に空路(プロペラ機)でマンダレーへ、更にチャーター・バスで70km東の昔英領時代の保養地とされたメイミヨーへ。高度1000mの地で夏の軽井沢のようなところでパオ族の住地。翌朝、国立カンドージ植物園園内見物、植物園ラン栽培コーナー、植物園脇数百米入ったブッシュで地生ランの自生を見た。
公園内樹木に着生する、デンドロとエリデス
植物園脇のブッシュで見つけた、Liparis.sp.(左)とSym.sp.無葉(中・右)
Sym.の近くには大きなナメクジが、 ヘーホーへの途中の峠でAer.Den.の着生超大株
途中の道端では山採取ランが、花付き根付きで売られていた。
いよいよ、田中先生名づけてピーコック山という、さして大きくないPaph. bellatulumが多く自生するという山へ。ヘーホーのホテルから数十分バスで、麓の村で牛車に乗り換える。ミャンマーは乾季を終えて雨季に入っている。目的の山まで1時間足らず、途中で雨に降られ難儀した。

麓の村で牛車に乗り換え
ハ ゙ッファロー・タクシーは悪路を
上る
山にはPholidotaが花時
最初に見つけたのはこのベラ、みんな元気が出る、足元に踏みそうな蕾つき株も
Den. crystallinum、Rhy. retusaともに樹木から落下して、腐葉土に埋もれ林床で開花
Den.chrysocrepisの蕾つき、珍種で、右はその花(インレー湖ホテルで咲いていた)
V. coeruleaの着生株
 
Pholidota sp.
Thuniaの開花株
 
自生株にこのような立派なベラが
属種不明
属種不明
 
この苔のような植物が、木や岩一面に着いていたサルオカゼとかウメノキゴケ等の仲間だろうと、中山博史さんの助言、山はそういう環境でした
この時、山で持参した計器を見ると、午後3:00時 標高1425m、気温24.5℃、湿度約65%で、南向き常緑広葉樹林斜面、岩場と赤土の湿度十分の地帯であった。近隣には鍾乳洞があったので、山は石灰岩質と察せられる。
翌日に予定していたデンドロ自生地観察は、天候の具合で取りやめにしてインレー湖へ、途中のドゥウィン農林サービス省・メイミョー植物増殖センターへ立ち寄る。ミャンマーには何箇所かあるランの公的栽培所で、主としてデンドロを年間数千トンも、薬用として中国やシンガポールへ輸出しているそうである。
入り口の門から着生栽培は始まる
 
農 場
農 場
 
ハウス栽培も
植え付けはこのように
 
ベラチュラムの栽培株
柱(杭)を立て着生
植え付け後は、手間が掛からないようであった。
 
古木にも着生
老 婆・・・農村市場にて
 
途中の小滝
ミャンマーはランも素晴らしいですが、金色のパゴダと色濃い緑の美しい風土、素朴で親しい人々など、一度この国を訪ねた人を虜にする魅力に満ちています。(山谷会長の言葉)
写真・記事:香川

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